
ごあいさつ
皆様、日本パーソナルコンピューター博物館のWebサイトへ、ようこそ。
当博物館は、パーソナルコンピューターという新しい道具がどのように生まれ、育ち、そして社会を変えてきたのか。
その技術的進化と文化的意義を体系的にまとめ、研究し、ご紹介する施設です。
コンピュータの歴史をたどることは、人類の創意と工夫、夢と挑戦の軌跡をたどることでもあります。
当館では、これらの歴史的な機種を、単なる静態展示に留めることなく、動作可能な実機展示によって、皆様に「体験」として提供して参ります。
保存対象はパソコンだけでなく、パソコンのルーツとなったミニコンピュータ(PDP-8,PDP-11、VAX)やリアルタイムのグラフィック処理、サウンド技術、カートリッジと供に発展したレトロゲーム機なども含めています。
当博物館が、皆様にとって新たな発見と感動の場となることを願ってやみません。
皆様のご来館を、心よりお待ち申し上げます。
日本パーソナルコンピューター博物館
館長 後藤富雄
後藤富雄 プロフィール
基本情報
氏名: 後藤 富雄(ごとう とみお)
生年月日: 1946年10月12日
出身地: 三重県
学歴: 国立鈴鹿工業高等専門学校 第1期生として卒業(1967年)
職歴: 1967年、日本電気株式会社(NEC)に入社
主な業績
NEC半導体事業部に於いて、マイクロプロセッサーの普及を目的とした、教育用組み立てキット「TK-80トレーニングキット」の開発を主導。
NECの主要パソコンであるPC-8000、PC-8800、PC-100シリーズの開発リーダーを歴任し、NECマルチメディア工房やNECインターチャネルの設立にも参加しました。
2002年にNECを早期退職後は、フリーランスエンジニアとして活動。
現在、日本先端工科大学(仮称)内に準備中の日本パーソナルコンピューター博物館に就任。
TK-80とは
インテル社の8ビットマイクロプロセッサ8080と互換性のあるμPD8080Aを搭載し、1976年に発売されました。当初は企業の技術者向けの教育キットとして開発されましたが、予想を超える人気を博し、個人ユーザーの間でも広く受け入れられました。
PC-8001およびPC-8801の開発
1979年に発売されたPC-8001は、日本のパーソナルコンピューター市場に大きな影響を与えました。その後、後継機種である「PC-8801」の開発にも関与、NECのパーソナルコンピュータ事業の発展に寄与しました。
PCエンジンの開発
1987年に発売された「PCエンジン」はNECとハドソンが共同開発した家庭用ゲーム機です。家庭用ゲーム機の性能水準を引き上げ、後に世界初のCD-ROMを採用した家庭用ゲーム機「CD-ROM²」を開発。ゲーム機にCD-ROMを普及させゲームの表現、可能性を拡げました。